整形外科
整形外科の専門医が丁寧に診療します。
骨折や捻挫、首・肩・腰・膝の疼痛などを診療する科です。 疼痛がより少なく、自分の事は自分できるような生活を維持していただくためのお手伝いをさせていただきたいと考えております。
骨粗鬆症(DEXA法)検査について
骨粗しょう症(骨粗鬆症)とは
骨粗しょう症(骨粗鬆症)とは、骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨の強度が低下する主な要因としては、女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運動不足などの生活習慣の3つが考えられます。 骨粗しょう症全体の約90%を占め、一般的に広く認識されている「原発性骨粗しょう症」に関しては、加齢ならびにエストロゲン欠乏のために、とりわけ閉経後の女性が発症しやすいことが知られています。骨粗しょう症は骨折しやすくなるだけでなく、体全体の不調を招きかねない病気です。
正常な骨
骨密度の高い状態骨粗しょう症の骨
骨密度の低い状態以下のどれかに当てはまる場合、骨粗しょう症と診断されます。(骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版による)
- 1.骨密度がYAM(若年成人平均)の70%以下の場合 ※この場合の骨密度は原則として腰椎または大腿骨近位部骨密度とする。
- 2.脊椎圧迫骨折または大腿骨頚部骨折の脆弱性骨折がある場合
- 3.それ以外(手関節、肋骨など)の脆弱性骨折があり、YAMが80%未満の場合
骨粗しょう症の治療と予防
薬物治療
薬物治療は継続することが重要です。当院では状態に合わせて内服薬、注射薬等の豊富な選択が可能です。
運動療法
骨粗しょう症により陥りやすい「ロコモティブシンドローム」を中心にリハビリ専門職がご指導いたします。
生活・食事療法
看護師が生活面・食事面でのアドバイスを行います。
骨密度測定(DEXA法)
要介護・寝たきりなどの大きな要因である骨粗しょう症の診断と治療のため、DEXA(デキサ)法を用いた正確な骨密度測定を行っています。 DEXA法とは、微量なX線をあてて正確な骨密度を測定する、日本骨粗鬆学会のガイドラインにおいても推奨される優れた検査方法です。 この方法は従来の方法(CXD法・MD法)の様に手の骨で測定するのではなく、骨折しやすい腰椎(腰の骨)と大腿骨頚部(股関節の骨)を直接測定し、より重要で正確な診断をすることができます。 ※詳しくはメーカーHP:GEヘルスケア 全身用X線骨密度測定装置
超音波画像診断(運動器エコー)検査
近年、整形外科外来診療の中で超音波画像診断装置の普及が急速に進んでいます。その背景には、これまでのエコーでは見ることができなかった運動器構成体(筋・腱・血管等)がCT、MRIを超える解像度を持つ鮮明な画像として得られるようになったことがあります。手軽かつ、簡単に高分解能の画像が得られ、動き、血流、硬さを評価できる超音波画像診断装置は、今や整形外科診療にとって欠かせないものになりつつあるのです。整形外科において運動器エコーは、診断・病態の把握から治療までを短時間でこなすことを可能にする「第二の聴診器」であると同時に、患者と画像情報を共有することで治療を円滑に進めることができる強力なコミュニケーションツールでもあります。
超音波検査の特徴
- 1. X線ではわからない軟部組織の検査に用います。超音波ではX線画像ではうつらない筋肉や腱、じん帯の損傷、内出血や軟骨、軟部腫瘍等の抽出に優れ、組織の炎症も観察できます。
- 2. 患者様には診察室で患部にゼリーを塗り超音波発信機をあてて損傷部をモニターに映し患者様と一緒にモニターの画像を見ながら診断することが出来ます。
- 3. 検査による痛みが無く、被ばく等の身体に与える影響も無いので、小さなお子様や妊婦の方、ご高齢の方など何度でも安心して検査を受けること出来ます。
- 4.超音波診断の他には無い大きな特長として(動きを診る)ことが出来ます。X線検査やMRIでは患者様は検査中動くことが出来ません。しかし超音波検査では体を動かすことにより動的異常の評価や患者様に体を動かしてもらいどの動きで筋肉やじん帯、関節などに痛みが出るのかなどの原因をリアルタイムで確認することが出来ます。
当院の採用機器
- ・プレミアムクラスに迫る画質を実現 高感度広帯域プローブ(L11-3)
- ・高い分解能と深度を両立 T2HI® (Triad Tissue Harmonic Imaging)
- ・高画質を実現する新技術 Dual Sonic®技術
- ・簡単操作で画像を最適化 MPA® 機能 (Multi Parameter Adjuster)
- ・直感的なインターフェイス 5つのハードキーとタッチパネル
- ・治療前後の効果を確認できる マルチ画像表示
当院での検査
当院では主にX線写真(レントゲン写真)では写りにくく判断の難しい筋肉や腱などの運動器、運動・スポーツによる疾患に用いています。 主には、靱帯損傷、腱損傷、筋損傷、肉離れ、捻挫など また、持ち運び可能なポータブル超音波装置を設置しております。 ご自宅や施設での超音波検査が可能となっています。担当医師
整形外科 小林 達樹 医師※診察日を確認の上、受診ください。リハビリテーション科
地域で唯一の整形外科専門の リハビリテーション
私達は、地域に密着したサービスを目指し、「地域で唯一の整形外科専門のリハビリテーション」として活動しています。 物理療法はもちろんのこと、理学療法士によるマンツーマンのリハビリテーションを提供するとともに、診療を通して、日常生活へのアドバイスや運動(主に歩行)をする際の靴や補装具の選択、ご自宅における自主トレーニング方法の検討など、様々な形でご利用者 様と関わっています。 また、運動器症候群(ロコモティブシンドローム:ロコモ)を中心に介護予防の普及やスポーツ前のテーピング固定、トレーニング指導にも力を入れています。
ロコモとは
ロコモティブシンドロームの略で、年齢とともに運動器の障害により、立ち座り・歩行など移動機能の低下をきたした状態のことを言います。 当院では、ロコモコーディネーターによるロコモ教室を開催しており、ロコモ度チェックや、運動指導を実施しております。
ロコモコーディネーターとは
自治体と現場との間に立ち、ロコトレ指導に当たるボランティアの養成及びその派遣調整(コーディネート)を担う医療・介護の有資格者のことです。 当院には5名のロコモコーディネーターが在籍しております。
主な治療方法
一般整形外科
骨折、捻挫、打撲など関節周囲の炎症によって関節運動が阻害されたり、痛みにより関節が動きにくく日常生活に支障をきたす場合など、「元の生活を取り戻す」ことを目標に個々にあったプログラムを提供します。
スポーツ外傷
スポーツで障害を持たれた方のスポーツ復帰や現在スポーツをされている方へのアフターケア、スポーツによるけがを予防するためのトレーニング指導を行います。
介護予防
整形外科疾患により介護が必要とならないよう、運動面でのサポートを行い、運動能力の維持・改善を行います。
交通外傷・労災
交通事故、仕事中の事故などの整形外科疾患に対しても保険に応じた診療を提供します。
ご利用上の注意
介護保険デイケア(通所リハビリ)との併用はできません。 他院通院リハビリとの併用はできません。 罹患より、150日以上経過された場合は、ご利用回数に制限があります。 20分/日利用の場合、13回/月まで
ペインクリニック診療
ペイン(痛み)+クリニック(診療室)
ペインクリニックとは「ペイン(痛み)+クリニック(診療室)」のことです。 当クリニックでは、痛みの診断や治療を行い、日々の生活が少しでも楽になるようにお手伝いさせて頂きます。
このような症状の方に
ペインクリニックは、「痛」のつく病気全てが対象です。 痛みは体の異常を知らせる危険信号です。 痛みを感じたら、その原因を調べ、それを取り除くことが大切です。 慢性的な痛みへの移行を防ぐために、痛みを我慢せずにできるだけ早く受診することをおすすめいたします。
- 背中が痛い
- 腰が痛い
- 頭が痛い
- 首が痛い
- 肩が痛い
- 肩が挙がらない
- 顔が痛い
- 帯状疱疹の痛み
主な治療法
- 神経ブロック
- 薬物療法
- 理学療法
- リハビリテーション
- 電気刺激療法
- 東洋医学療法
- 心理療法
- 手術療法